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今回は、「北海道や雪国地域の屋根の特徴! 無落雪屋根のメリット、デメリット」について、解説していきます。
目次
北海道や雪国地域の屋根材の種類は、トタン・ガルバリウム鋼板が主流
屋根材の全種類は下記になります。
セメント瓦
コンクリート瓦
化粧スレート
天然スレート
トタン
ガルバリウム鋼板
銅板
アスファルトシングル
上記の中で北海道や雪国地域では、トタン、ガルバリウム鋼板が主流になります。トタンが選ばれる理由は、下記になります。
①重量が軽い
②耐震性が高い
⑤緩勾配にも対応可
ただし、断熱性や防音性、耐久性が低かったり、傷がつくと一気に錆びやすく塗装が必要のため、現在はガルバリウム鋼板が主流になります。
ガルバリウム鋼板の特徴は下記になります。
①重量が軽い
②耐震性が高い
③金属だが錆びにくい
④防水性が高い
⑤複雑な形状にも対応
北海道や雪国地域の屋根の形は、無落雪屋根が主流
北海道や雪国地域の屋根の形は、無落雪屋根が主流になります。
無落雪屋根は、フラットルーフ方式(陸屋根)、勾配屋根方式(切妻屋根など)、スノーダクト方式(バタフライ)があります。
【屋根の形一覧表】
北海道や雪国地域の無落雪屋根、フラットルーフ方式とは
フラットルーフ方式とは、陸屋根もしくは平屋根の一種になり、屋根に傾斜を持たせることなく平らな状態の屋根を指します。スノーダクト方式と違い、樋(排水溝)をつくらずに、若干の水勾配を付けることが特徴です。なお、水勾配は1/100程度 ですので、見た目では平らな屋根形状になります。
溶けた雪だけ水となり自然の落とすほか、風で雪を飛ばすことを目的としています。
フラットルーフ方式のメリット
①平らなので、屋根のメンテナンスがしやすい
②平らなので、太陽光発電を設置しやすい
フラットルーフ方式のデメリット
①堆積した雪が氷盤になり、屋根つなぎ部分(ハゼ)が開く可能性があるため屋根防水をしっかりする必要がある
②屋根裏部屋がないため、スペースを有効活用できない
③屋根裏部屋がないため、2階が暑くなりやすい
北海道や雪国地域の無落雪屋根、勾配屋根方式とは
勾配屋根方式とは、勾配のついている屋根のことをいい、横桟(よこざん)と呼ばれる雪止めがあるのが特徴です。
溶けた雪だけ水となり、自然におとすことを目的としています。
勾配屋根方式のメリット
①雪や水が溜まらないため、屋根の劣化がしづらい
②雪や水が溜まらないため、雨漏りしづらい
勾配屋根方式のデメリット
①急勾配ですと耐風性が若干弱くなります。
北海道や雪国地域の無落雪屋根、スノーダクト方式とは
スノーダクト方式とは、バタフライ屋根の一種になり、屋根の中央に設置されたパイプダクトに向かって、屋根が緩く傾斜した構造を指します。 雪が下に落ちる心配はありません。
溶けた雪だけ水となり、排水溝からパイプダクトおとすことを目的としています。
スノーダクト方式のメリット
①パイプから排水されるため、雪が下に落ちる心配がない
②パイプから排水されるため、つららなどの心配がない
スノーダクト方式のデメリット
①ダクト部分に枯れ葉やゴミが溜まると、雨漏りの原因になります
②ダクト部分に枯れ葉やゴミが溜まると、パイプ破損の原因になります